白髪は防げる!

管理理容師でヘッドスパを経営されている辻敦哉さんの著書「白髪は防げる!」を読みました。

「白髪は防げる!」とは

美容外科・皮膚科医師であるコッツフォード良枝さんが監修し、管理理容師でヘッドスパを経営されている辻敦哉さんが書かれた、白髪をつくる可能性を減らすさまざまな方法が紹介されている本です。

筆者が伝えたいメッセージ

白髪の改善には「染める」以外にもできることがたくさんある

「白髪は防げる!」から学んだこと

白髪になる5つの原因

  1. 栄養不足
  2. 血流不足
  3. 紫外線
  4. 老化・遺伝
  5. 電磁波
1.栄養不足

年齢に関係なく、白髪を招く最大の原因は「栄養不足」。

ミネラルとたんぱく質をしっかり摂取することが大切。

健やかな髪の毛を育て、しっかりと色素を送り込むためにもミネラルは欠かせない。

16種類の必須ミネラルは食べ物から摂取しなければならない。

<必須ミネラル>

  1. マグネシウム
  2. ナトリウム
  3. リン
  4. イオウ
  5. 塩素
  6. カリウム
  7. カルシウム
  8. クロム
  9. マンガン
  10. コバルト
  11. 亜鉛
  12. セレン
  13. モリブデン
  14. ヨウ素

髪の色素の原料となるチロシンというアミノ酸は、まず髪の毛の材料となるケラチン(たんぱく質)のために使われる。そして、余ったチロシンがメラニン色素の原料となるため、食事から摂り込むたんぱく質が不足していると、髪の毛を黒くする分のチロシンが不足して白髪になりやすくなる。

2.血流不足

血流を大きく運命づけるのは、意外にも腎臓。

腎臓の機能が衰えると、血流が悪くなる。

3.紫外線

紫外線が白髪を増やす3つの理由

  1. 頭皮の環境を悪化させてしまう
  2. 紫外線は細胞を老化させる
  3. 紫外線は皮脂を素早いスピードで酸化させ、過酸化脂質を生み出す
4.老化・遺伝

全体にまんべんなく白髪がある場合、老化が原因の可能性大。

加齢によって、白い毛を染める色素細胞であるメラノサイトが活力を失ってしまうのが、老化による白髪。

また「白髪になりやすい」家系に生まれると、白髪が生えやすくなる。

5.電磁波

スマホ使用による電磁波と無理な姿勢がダブルで白髪の原因となっている。

電磁波は、人間の体内に大量の活性酸素を発生させる。悪玉の活性酸素は、毛根を含む全身の細胞にダメージを与えるので、白髪が生えやすくなる体内の環境を招く。

また、スマホやパソコンの画面を見るときにどうしてもうつむきがちになるのが良くない。頭皮の血流が悪くなる。

白髪を防ぐ・減らす方法

食生活
  • EPA、DHAは血液をサラサラにして流れを促し、白髪にも良い影響を与える。EPAやDHAを多く含むサバ、イワシ、サンマなどの青魚は、積極的に摂取するといい。
  • マーガリンは使わず、バターを選ぶ。
  • カラダに水分を補給するのは、純粋な「水」が一番。
  • 最低限の量はサプリで補いながら、ミネラルを含む食品を積極的に摂取する。

<代表的なミネラルを豊富に含む食品>

  1. カルシウム:チーズ、ヨーグルト、ひじき、インゲン、小松菜
  2. カリウム:長いも、豚肉、昆布、ひじき
  3. マグネシウム:バナナ、オレンジ、色の濃い葉物野菜、にがり
  4. 鉄:卵、ほうれん草、レバー、赤身肉、貝類
  5. 亜鉛:牛肉、ナッツ、貝類、卵(平飼いした鶏が産んだものが良い)
  • 髪を黒くするチロシンを含む食品を動物性、植物性の両方を食べる。(チーズなどの乳製品、カツオ、マグロ、たらこなどの海産物、アボカド、バナナなどの果物、アーモンドや大豆などのナッツ・豆類、タケノコ)
  • 髪の毛の色素細胞であるメラノサイトを活性化する「ヨード」と「アントシアニン」を摂る。

<ヨードとアントシアニンを含む食材>

  1. ヨード:とろろ昆布、昆布茶などの昆布からできているもの、わかめ、のり、ひじき
  2. アントシアニン:イチゴ、ブルーベリー、ナス、黒豆、紫キャベツ、黒ゴマ、赤シソ、アシタバなどの色が濃い食材
腎臓のケア
  • 1日に1L、冷やしすぎていない水をこまめに摂る。
  • 調味料の「さしすせそ」である砂糖、塩、酢、しょうゆ、味噌の5種類をすべて天然のものに変える。
  • 「黒い食べ物」「ネバネバした根菜類」「ナッツ」を摂る。

<黒い食べ物、ネバネバした根菜類、ナッツ>

  1. 黒い食べ物:黒米、黒ゴマ、あずき、黒きくらげ、昆布、ひじき、わかめ
  2. ネバネバした根菜類:レンコン、やまいも、里芋
  3. ナッツ:アーモンド、クルミ、松の実
  • 痛み止めや風邪薬などに含まれる特定の成分は、腎臓に負担をかけるので習慣にしない。
活性酸素の除去
  • 活性酸素をできるだけ除去するためにビタミンCやE、カロテン、ポリフェノールなどの「抗酸化物質」を摂る。

<抗酸化物質を豊富に含む食品>

  1. ビタミンC:キウイ、イチゴなどの果物、キャベツ、パセリ、ブロッコリーなどの野菜
  2. ビタミンE:アーモンド、ピーナッツなどのナッツ類、かぼちゃ、モロヘイヤなどの野菜、うなぎ、たらこなどの海産物
  3. カロテン:トマト、かぼちゃ、ピーマン、ほうれん草、にんじん、アスパラガス、ブロッコリーなどの緑黄色野菜
  4. ポリフェノール:ココア、ブルーベリー、赤ワイン
  • 悪玉活性酸素だけをやっつける水素を、サプリから摂り入れる。
洗髪、髪の乾燥など髪のケア
  • 白髪や薄毛の原因となる塩素をできるだけ避けるため、シャワーヘッドを塩素除去タイプに変える。
  • 38~39℃のぬるま湯に20分以上つかる。湯船につかることで頭皮などの末端まで血流を促し、さらに副交感神経を活性化して、ストレスをやわらげることができる。
  • 髪は2回洗うのが基本。1回目と2回目では洗い方も違う。
<白髪を防ぐ洗髪方法>
①髪の毛と頭皮全体をお湯で流す「予洗い」をする

37~39℃のお湯で、60秒かけてじっくりと流すことで頭皮を温め、汗やホコリなどの水溶性の汚れを取り去る。

②1回目はゴシゴシとこすらない

1回目は、皮脂やスタイリング剤などの油溶性の汚れを落とす。手にシャンプーを取って泡立て、頭皮全体に泡を押し付けてから流す。

③2回目はマッサージをしつつ洗う

2回目に、白髪に対抗する頭皮環境を整える。シャンプーの泡を頭皮になじませながら、1~5分ほど頭全体をまっさじして血流を促しつつ洗い流す

  • 地肌につけるシャンプーは、できるだけ天然成分を選ぶ。純石鹼は、頭皮への刺激は少ない。ただし、純石鹸は髪がきしむことがあるので、髪が長い人には影響が大きい。
  • ドライヤーは髪のみにあてる。頭皮に向かって直角に風をあてないのが、頭皮を乾燥させないコツ。
  • 頭皮マッサージを目的としてブラシをつかうなら、ピン(毛の部分)の素材がナイロン、もしくは根元のクッション性が高いものにする。

「白髪は防げる!」を読んで

頭皮の紫外線対策をしていなかったので、今後はしっかりとしていきたいと思いました。

本書ではスプレータイプの日焼け止めを使うことも紹介されていましたが、手軽な帽子を採用したいと思います。

栄養不足、血流不足、紫外線、電磁波に注意して、少しでも白髪を遅らせられるよう頑張ります。

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