中学受験専門塾伸学会代表である菊池洋匡さんのYoutube「経済力に関係なく賢い子が育つ家庭に共通する親の特徴」を見ました。
家庭の収入と子どもの学力には、はっきりとした相関関係がありますが、収入が大きいことが子どもの学力に対して与える影響は、直接的にあるわけではなさそうです。
家庭の世帯収入が多い家庭にありがちな傾向が、本当の要因として子どもの学力を高めているということは、分析していくとわかるので、決して収入が高くないご家庭でも、子どもの学力に本当に影響を与える要素をしっかり押さえておくと、子どもの学力を上げていくことは可能です。
この動画は、国立教育政策研究所のデータを踏まえて、ご家庭にぜひ取り入れていただきたい子育ての秘訣について教えてくれます。
収入以上に子どもの学力に影響が大きい親の特徴
親の学歴
親の学歴が、収入以上に子どもの学歴に影響が大きいことが分かったそうです。
大学の研究者など高学歴でも収入が低い人もいるし、高収入だけど低学歴な人もいます。
そういう人たちと、高収入で高学歴な人たちを同じくらいの所得レベルで比べてみると、子どもの学力にどれくらい違いがあるかということは、比較できます。
それで比べてみたら、確かに収入と子どもの学力の関係というのははっきりあったが、関係性のうち、大きなウエイトを占めているのは、収入そのものよりも親御さんの学歴の方だったということがわかったのです。
教育に対しての投資の金額
さらに言うと、収入そのものよりも、もっと子どもの学力に影響が大きかったのは、教育に対しての投資の金額でした。
つまり、習い事とか塾の費用をどれくらい払っているか。学校以外にどれくらい教育にコストをかけているかの方が、収入そのものよりも影響が大きいのです。
学びの機会を子どもに与えることで、子どもの学力は高くなるという関係性もはっきり分かりました。
収入が一定でなかなか変わらないのであれば、支出を減らして教育にかけるコストを増やすことで、学力を伸ばすチャンスはしっかり作ることができます。
どうして親が高学歴だと子どもの学力が高くなるのか
遺伝で、高学歴で頭がいい親から生まれた子供は学力が高くなるのであれば、真似できることはありません。
しかし、これも細かく分解していくと、真似できる要素もたくさん見つかりました。
高学歴の親御さんたちが多くの場合やっている、共通する要素とは
早寝早起き朝ご飯
高学歴の親御さんほど、ちゃんと早寝早起きをさせる、しっかり朝ご飯を食べさせるなど、生活習慣に関してのしつけをきちんとしている傾向があります。
読み聞かせ
高学歴の親御さんほど、家にある本の数が多い、読書時間が長いという傾向が見られました。
さらには、子どもと読んだ本の感想を言い合うという傾向も見られました。
そういう働きかけをされたら、子どもだって読んだ本の内容を一生懸命考えて説明しようとするし、結果として語彙力が高い子、学力が高い子になっていきそうですね。
そして、非常に影響が高かったのが、子どもに読み聞かせをすること。
読み聞かせをしてあげることが、家庭の収入や教育への支出の影響以上に子どもの学力を高めていたそうです。
図書館で本を借りてきて、お子さんに読み聞かせをしてあげる。こういう習慣を作ることで、子どもの学力はめちゃめちゃ上がっていきます。
テレビやゲーム、スマホ・タブレットの時間を適切に守れるように教育
高学歴な親御さんほど、子どものテレビやゲームの時間、スマホやタブレットの利用時間に対して、子どもとしっかり約束をして、制限時間を設けている。そして、それをしっかり守らせているという傾向があります。
一方的に押し付けるだけだと、子どもは隠れてやるだけ。そして徐々に反発して、言うことを聞かなくなってくるということになります。
しっかりと子どもの納得感を持ってルールを守らせられている。これはすごく重要な要素になってきます。
子どもの学力を高める本質
結局のところ、高学歴であることそのもの以上に、高学歴な親御さんたちに共通する子どもとの関わり方の部分に、子どもの学力を高める本質的なものが隠れています。
親の学歴が高学歴であったとしても低学歴であったとしても、早寝早起き朝ご飯の習慣をしっかり子どもに作ってあげる。そして読み聞かせをしてあげて、子ども自身に読書の習慣を作ってあげる。だんだん子ども自身も自分で本を読むようになり、親子で本の感想を言い合うようにしていく。さらには、テレビやゲーム、スマホ・タブレットの時間をちゃんと適切に守れるように教育していく。
こういったことをしていけば、お子さんの学力をしっかり高めることができます。
ちなみに、お父さんの学歴の影響よりも、お母さんの学歴の影響の方が大きいようです。
もちろん、お父さんが高学歴だと子どもも高学歴になりやすいんですが、お母さんが高学歴な方が影響度が大きいそうです。
「経済力に関係なく賢い子が育つ家庭に共通する親の特徴」を見て
家庭の収入と子どもの学力には、相関関係があるようですが、諦めずに、高学歴な親御さんが多くしている子どもへの働きかけを参考にして、子どもの学力アップを図ります。
娘は本好きに育っていますが、「子どもと読んだ本の感想を言い合う」ということはしていなかったので、今後取り入れたいと思います。
また、テレビやゲーム、スマホ・タブレットの時間を、子どもが納得して守れるように働きかけていきたいと思いました。