【読書感想・書評】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

UCLA助教授であり医師でもある津川友介さんの著書『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を読みました。

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』とは

最新の膨大な研究論文をもとに、科学的根拠に裏付けされた「新しい時代の食の常識」を教えてくれます。

筆者の伝えたいメッセージ

はたして、今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報だろうか?

本書を読んでいただくことで、科学的根拠に裏付けされた本当に体に良い食事とは何かを理解してもらえれば幸いである。

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』から学んだこと

本当に健康に良い(=脳卒中、心筋梗塞、がんなどのリスクを下げる)と現在考えられている食品

  1. 野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)
  2. 茶色い炭水化物(玄米、蕎麦、全粒粉を使った茶色いパンなど、精製されていない炭水化物のこと)
  3. オリーブオイル
  4. ナッツ類(ピーナッツも含む)

健康に悪いと考えられている食品

  1. 赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)
  2. 白い炭水化物(白米、うどん、パスタ、小麦粉を使った白いパンなど、精製された炭水化物のこと。じゃがいもを含む)
  3. バターなどの飽和脂肪酸

エビデンスはレベルが大事

専門家は科学的根拠のことを「エビデンス」と呼ぶ。

エビデンスにもレベルがあり、最も信頼できるエビデンスのことを「エビデンスが強い」と表現し、あまり信頼できないエビデンスのことを「エビデンスが弱い」と表現する。

健康に良いかどうかで5つのグループに分けて考える

グループ 説明 食品の例
グループ1 健康に良いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品。 魚、野菜と果物、茶色い炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類
グループ2 ひょっとしたら健康に良いかもしれない食品。少数の研究で健康に良い可能性が示唆されている。 ダークチョコレート、コーヒー、納豆、ヨーグルト、酢、豆乳、お茶
グループ3 健康へのメリットもデメリットも報告されていない食品。 その他の多くの食品
グループ4 ひょっとしたら健康に悪いかもしれない食品。少数の研究で健康に悪い可能性が示唆されている。 マヨネーズ、マーガリン
グループ5 健康に悪いということが複数の信頼できる研究で報告されている食品。 赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない)と加工肉、白い炭水化物(じゃがいもを含む)、バターなどの飽和脂肪酸

糖尿病の人にとっての「究極の食事」

血糖値にとって大敵なのは、白い炭水化物と糖分である。

糖尿病の人は腎臓が悪くない限り、白い炭水化物以外に制限しないといけない食品はない。よって、白い炭水化物を減らす代わりに、①野菜と果物、②魚、③茶色い炭水化物(雑穀類)、④オリーブオイル、⑤ナッツ類の摂取量を増やすべきである。現実的に白い炭水化物の代わりになるのは、「茶色い炭水化物」だろう。

『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を読んで

日本食が健康に良いというエビデンスは弱いと知り、ショックでした。

確かに、日本食は白い炭水化物を多く含む食事ですね。

体に良い5つの食品を積極的に摂るようにし、体に悪い3つの食品を極力摂らないように努力しようと思います。

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