【小学生】句読点の打ち方

小2の娘が、読点を打つタイミングがよくわからないと言うので、句読点について調べてみました。

句読点の学習指導要領

文部科学省の小学校学習指導要領国語編によると、句読点の指導は小学校低学年と中学年で行われるようです。

小学校低学年の句読点の指導要領

句点については,入門期から,文を書く際には,文末に必ず句点を打つように指導し,文意識を育てていくようにする。読点については,文頭の接続詞などの後,主語の後,従属節の後,並列する語の後など必要な箇所に打つことを理解させるようにする。

小学校中学年の句読点の指導要領

句読点は,文の構成と関係している。特に,読点は,低学年で取り上げたように,意味を明確に伝えるために,文頭の接続詞などの後,主語の後,従属節の後,並列する語の後などに適切に打つことが求められる。中学年では,それらに加え,文を読みやすくまた分かりやすくするために,文脈に合わせて適切に打つことができるように指導する。

句読点の打ち方

句点(。)の打ち方

文末に必ず句点を打ちます。

読点(、)の打ち方

読点(、)は、文章を読みやすくしたり、誤読を避けて内容を正しく伝えるために使います

<読点を打つタイミング>

  • 文を区切る場所
  • ひらがなや漢字が続くところ
  • 主語の後(※主語が長い場合)
  • 文の最初の接続詞
  • 列挙する際の区切りとして
  • 従属節の後
  • 主語や述語が変わる位置に区切りとして
  • 修飾語をわかりやすくするために

文を区切る場所

文が切れる部分には読点(、)を付けます。

〇 明日、公園で友達と遊ぶ。

× 明日公園で友達と遊ぶ。

ひらがなや漢字が続くところ

読点(、)は、誤読を避けて内容を正しく伝えるために使います。

ひらがなが続くところ

〇 ここで、はきものを脱いでください。

× ここではきものを脱いでください。

「ここではきものを脱いでください。」は、「ここで、履物を脱いでください。」か、「ここでは、着物を脱いでください。」なのか、勘違いさせる原因になります。

漢字が続くところ

〇 勿論、許容範囲内です。

× 勿論許容範囲内です。

主語の後(※主語が長い場合)

主語が長くなる場合は、どこまでが主語なのかをはっきりさせるために読点を使います。

〇 日本の歴史について詳しく書かれている本が、私が今一番欲しいものだ。

× 日本の歴史について詳しく書かれている本が私が今一番欲しいものだ。

文の最初の接続詞

文の最初の接続詞の後に、読点(、)を付けることで、読みやすくなります。

〇 入場自由。ただし、6歳未満は保護者同伴のこと。

× 入場自由。ただし6歳未満は保護者同伴のこと。

列挙する際の区切りとして

列挙する際、区切りとして語句の間に読点(、)を付けることで、読みやすくなります。

〇 山も、川も、谷も全てが美しい。

× 山も川も谷も全てが美しい。

従属節の後

従属節の後には、読点(、)を付けます

〇 大雪が降ったので、小学校は休みです。

× 大雪が降ったので小学校は休みです。

「大雪が降ったので」が従属節で、「小学校は休みです」は主節になります。

従属節とは(広辞苑より)

文の一部として現れる節。主語や目的語の位置に現れる名詞節、名詞を修飾する形容詞節(または関係節)、副詞的な働きをする副詞節がある。

主節とは(広辞苑より)

複文に置いて従属節をその一部としてとる節。複文で従属節を除いた部分。

主節と従属節の解釈

主節とは、文の最後の述語を中心としたまとまり。その文の主人公。

従属節とは、文の途中の述語を中心としたまとまり。

主語や述語が変わる位置に区切りとして

1つの文章の中にいくつかの主語や述語がある場合は、文章に区切りをつけるために読点(、)を付けます。

なお、「おばあさんは川へ洗濯に行き」と「おじいさんは山へ柴刈りに行きました」は対等な関係にあるので、並列節といいます。

〇 おばあさんは川へ洗濯に行き、おじいさんは山へ柴刈りに行きました。

× おばあさんは川へ洗濯に行きおじいさんは山へ柴刈りに行きました。

修飾語をわかりやすくするために

1文にいくつかの修飾語を使うときは、その関係を明確にするために、読点(、)を使います

〇 昨日テレビで見た、北海道の旭川動物園に行きたい。

× 昨日テレビで見た北海道の旭川動物園に行きたい。

句読点の打ち方を調べてみて

低学年で習うように、「意味を明確に伝えるために、文頭の接続詞などの後、主語の後、従属節の後、並列する語の後などに適切に打つ」と教えるにあたっての考え方を学ぶことができました。

中学年で習う、「文を読みやすくまた分かりやすくするために、文脈に合わせて適切に打つことができるように」というのは、慣れもあると思うので、本を読んだり、実際に文章を書くことで身につけていって貰いたいと思いました。

<参考>

小学校学習指導要領国語編

【例文あり】読点の基本ルール6か条。正しい打ち方を学ぼう!

大人のための文章力ガイド:第5回「句読点の正しい使い方とルールを覚えて文章を見やすくする」

句読点の正しい使い方とルール|良い例と悪い例でわかりやすく比較!

主節と従属節と並列節の違いとは【複文をわかりやすく説明します】

 

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