ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん監修の「子育てで破産しないためのお金の本」を読んでみました。
『子育てで破産しないためのお金の本』とは
教育資金プランを具体的に立てるための情報が詰まった読みやすいムック本です。
筆者の伝えたいメッセージ
教育資金プランのポイントは、お子さんが小さいうちにできるだけ多く貯めること。そして、大学時代に奨学金を借りることになったとしても、少額に抑えようとする発想力。
親が破綻する3つの家計パターン
- 小学校高学年から塾へ。なんとなく中学受験をして大学資金を中・高で遣い果たす
- 公立高校に行く予定が私立高校へ。いきなり資金計画が狂う
- 大学は地元大学のはずが、東京の私立大学へ。下宿費用がかさむ
『子育てで破産しないためのお金の本』から学んだこと
乳幼児(0歳~2歳)
この3年間で貯まる家計体質になって貯蓄ダッシュをする。
貯まる仕組みをつくる
- 最初に貯蓄分を取り分ける
- 現状の家計の無駄を見つける
- 無駄を見直して浮いたお金を貯める
幼稚園(3歳~5歳)
お金がかかり始める時期。生活費内でやりくりしよう。
ポイント
- ママ友とのお付き合いは、どこまで付き合うか、どう断るかということもある程度考えておく
- おけいこ事は家計としっかり相談して、あれこれ欲張らない
小学校(6歳~11歳)
教育資金を貯めるチャンス。貯蓄計画をしっかり立てよう。
ポイント
- 小学校低学年の時期は、教育資金を貯める最後のチャンス
- 教育資金プランを立てるときの基本は、高校まで貯蓄を取り崩さず家計の範囲で教育資金をやりくりすること
中学校(12歳~14歳)
塾代はキリがない!費用対効果を考えて選別を
ポイント
- 中3での塾代はいたしかたないが、中1、中2なら、自主的な予習復習や通信教材を中心にすることも可能
高校(15歳~17歳)
大学進学は当たり前の時代。受験対策の塾代は必要経費?
ポイント
- 最近ではインターネットの無料塾などもあるので、高校1年生、2年生のうちは自主学習で補えるところは補い、節約できるところはなるべく節約しよう
- 奨学金を申請するなら高校2年生までにきちんと話し合って、子どもも十分納得のうえで申請すべき
大学(18歳~21歳)
かかる費用のケタが変わる!準備なくしては対応が不可能に
ポイント
- 入学金、学費は親が準備するとしても、その後の生活費の不足分やWスクールの費用は一部を子どもにも負担させるなど、親子でルール作りをした方がよい
- 奨学金は”借金”。利用するのは最小限度の金額に
『子育てで破産しないためのお金の本』を読んで
親だけが教育費のことを考え、負担するのではなく、子どもと一緒に教育およびそれにかかる費用についてしっかり話し合っていきたいと思いました。