受験指導専門家にしむら先生のYouTube「【心機一転】新学期から始めるべきわが子の勉強サポート習慣 TOP5」を見ました。
新学期から始めるべきわが子の勉強サポート習慣5選
- 1週間のスケジュールと学習環境を整えていく
- 親子の距離感を調節する
- 挑戦する機会をつくる
- 勉強以外の話題で対話する時間をつくる
- 勉強を楽しませる工夫をする
このうちどれかひとつでも習慣として取り入れれば、きっとお子さんの勉強に対する姿勢が、前向きに変わっていくはずです。
1週間のスケジュールと学習環境を整えていく
勉強も勉強のサポートも基本が大事。
お子さんの学習サポートは、スケジュール作りと学習環境づくりが土台です。
1週間のスケジュールを立てる3つのコツ
- スケジュールに書くことは最低限にする
- 常にスケジュール調整して最適化する
- 一週間のうち1日は空白の日をつくる
スケジュールに書くことは最低限にする
塾に通い始めると、塾の授業の復習宿題だけでほぼ手いっぱいになります。
スケジュールには、下記の3つを書き込むだけで十分です。
- 通塾曜日
- その他の習い事に通う曜日
- 塾の復習、宿題に取り組む日
余力があれば、学校に行く前や寝る前のルーティン学習として、漢字の読み書き、音読、計算練習などを追加できれば最高です。
常にスケジュール調整して最適化する
スケジュールいうのは、スケジュール通りに進まないからです。
常に予定外のことが発生するので、無理のないスケジュールになるよう調整しながら進めていきましょう。
一週間のうち1日は空白の日をつくる
例えば、土日のいずれかなどに、何も予定を入れない日を作ることで、平日にやれなかったことをやったり、机上の勉強ではない学びを体験したりする日に使うことです。
体験から得た学びは、いずれ机上の勉強とリンクして、より深い学びへとつながります。
学習環境を整える3つのコツ
- 勉強部屋に合った照明にする
- 身体に合った机とイスを用意する
- 勉強する際の視界にモノを置かない
勉強部屋に合った照明にする
暗い照明だと、目が疲れやすくなるので、勉強に適した明るさの照明にするということです。
例えば、6畳の部屋であれば4000ルーメン、8畳の部屋であれば5000ルーメン以上の明るさが理想です。
シーリングライトを交換するのが難しければ、LEDデスクスタンドを使うのもおすすめです。
身体に合った机とイスを用意する
下記の3点を満たしていれば、体に合った机とイスといえます。
- イスに座って、机に手を置いた状態で、ひざ、腰、腕の角度がどれも90度になっている
- 机の天板裏と足の間に余裕があって、太ももを自由に動かせる
- 足の裏全体が床についている
身体に合った机とイスでないと、体制が不自然になって姿勢も目も悪くなりますし、疲れやすいので、集中力も落ちてしまいます。
勉強する際の視界にモノを置かない
今から取り組むべき以外の物が視界に入ると、そちらに意識が行ってしまい、集中できなくなる。
今、目の前にあるものに集中するしかない環境を整えましょう。
子供の「意識」を変えようとするのではなく、子供が勉強する「環境」を変えることで、子供の「行動」を変えるっていうことです。
親子の距離感を調節する
親が、子供が解くところをじっと見ていて、子供の間違えを発見した瞬間、すかさず注意したり、答えを教えたりすると、子供はそこで思考停止しますし、考えているところを真横で待たれると、子供はプレッシャーを感じて、焦ってしまい、余計答えを出せなくなります。
わが子の勉強を見る際は、子供の横にべったりつくんじゃなくて、ちょっと離れたところで、パソコン作業をしたり、洗濯物を畳んだり、仕事や家事をしながら、子供が困っていそうだと思ったら、ヒントを出しに行く。
親も子供の指導に夢中になりすぎず、子供も適度な距離感があって、心穏やかに勉強できます。
子供の勉強は片手間に見るくらいがちょうどいいんです。
そして、学年が上がっていくにつれて、子供の勉強しているところから、しだいに離れて見守るようにしていって、受験間際には、子供がひとりでも勉強できるようにもっていくのが理想です。
挑戦する機会をつくる
ご家庭では、なんでもいいので、わが子に挑戦する機会を与えて、達成したという成功体験を積ませてあげたいですね。
挑戦する機会といっても、大それた挑戦じゃなくて、小さな挑戦でいいんです。
例えば、漢字検定サイトの「漢検受験級の目安チェック」というページで、級を選んで漢字の問題に挑戦できます。
サイト上で答え合わせができるので、合格できるくらいのできだったら、「すごいな!!」と関心を見せると、お子さんは漢字への自信が芽生えます。
小さな成功体験を積み重ねる一方で、失敗体験、お子さんにとっての期待外れの結果を味わせることも大事です。
子供が思わぬ結果になったら位、それを努力不足のせいにしたり、本人の不注意を叱ったりするんじゃなくて、まずは挑戦したことを褒める。
そして、思わぬ結果になることは今後もたくさんあること。
思わぬ結果は、今後思い通りの結果につなげるために必要な条件であること。
思わぬ結果を経験するほど、成長につながること。
このようなことを伝えて、ミスや失敗をマイナスに捉えないマインドを育てていく。
下記のようなことを親から働きかけられた子供は、挑戦する心が育っていきます。
- 小さな目標を達成するためのスモールステップ
- 小さな達成を認める言葉
- ミスや失敗の肯定的な言葉への言い換え
- わが子の強みを本人に伝える
勉強以外の話題で対話する時間をつくる
人は、自分の関心のあることに興味を持って聞いてくれる人に、好感を抱きます。
逆に、避けたいことを強要してくる人には、距離を置きたくなるもの。
塾に通い出すと、塾の宿題と塾の復習に追われて、わが子と話題は勉強中心になりがちです。
だからこそ、意識的に子どもが関心を持っていることに関心を寄せて、話を聞いてあげましょう。
その時間が、子供は親に大切にされているという実感を得られる時間であり、「お父さんお母さんは勉強だけじゃなくて、僕自身、私自身のことをちゃんと見てくれているんだ」という安心感につながります。
親への安心感という土台があってこそ、子供は親の言うことを受け入れられます。
家が安心を得られる場となると、不思議と子どもの成績は上がっていきます。
勉強を楽しませる工夫をする
勉強は立ち向かうべき、乗り越えるべき苦行だとして、とにかく頑張るものというスタンスでわが子に勉強をやらせるか、それともできる限り子どもに楽しませながら勉強に取り組ませるのか。
頑張らせるより楽しませた方がいいですよね。
子供に勉強を楽しませる3つのコツ
- 具体的に説明する
- ゲーム性を持たせる
- 教えない
具体的に説明する
「切ない」の意味を聞かれたとき、「悲しさ、寂しさなどで苦しくなるような気持ち」と説明するよりも、「楽しみにしていた遠足の朝、熱が出ていけなくなったらどんな気持ちになる?」と聞きます。
「……泣きたくなる」と答えたら、その時どんな表情になる?
「そう、その表情!その表情になる時が『切ない』という気持ち!」
辞書に書かれているような抽象的な説明をするよりも、具体的な説明の方がおもしろくないですか?
ゲーム性を持たせる
「これわかる人~」って聞くよりも、「問題!わかった人は机をポンってたたいてね。早押しだよ。いくよ。」と言い換えるだけで、教室が盛り上がります。
勉強の工夫は無限にあります。
教えない
「教えない」ことが、「教える」極意。
人は教わったことは、すぐ忘れます。
教わった瞬間、知った瞬間に興味が消え失せます。
わかりそうでわからない、だから考える。
この考える時間が楽しいんです。
一方的に教えると、子供は自分で考える楽しさ、自分で答えを出す気持ちよさを味わえません。
勉強を教える時は、答えを教えないで、ヒントを出す。
ヒントを出してもわからないようであれば、さらにヒントを出す。
「もうほとんど答えを言ってるじゃん!」というところまでヒントを出す。
子供に考えさせて、答えを出させるんです。
「新学期から始めるべきわが子の勉強サポート習慣5選」を見て
- 1週間のスケジュールと学習環境を整えていく
- 親子の距離感を調節する
- 挑戦する機会をつくる
- 勉強以外の話題で対話する時間をつくる
- 勉強を楽しませる工夫をする
どれもとても参考になりました。
学習環境を整え、勉強を楽しませる工夫を実践します。すぐに教えずに、ヒントを出し続けます。
勉強以外の対話もしっかりして、お出かけで楽しみながら、机上の勉強ではない学びをたくさん体験させてあげたいと思います。
受験指導専門家にしむら先生のYouTube「【心機一転】新学期から始めるべきわが子の勉強サポート習慣 TOP5」では、とても分かりやすく子どもの勉強サポートの方法を紹介されています。
勉強を楽しませる工夫も具体的に紹介されているので、この動画に興味を持たれた方は、ぜひ見てみてください。