「世界に通用する子どもの育て方」で、子どもがやりたくないことをやらせる方法が紹介されていました。
自律性を損なわないように制限する
親が無理にやらせたり、ご褒美を約束したり先回りして失敗を回避したくなるのをぐっと我慢すれば、学びたい、うまくなりたい、経験してみたいという気持ちを邪魔しないでいられる。
自分で決めてやる「自律性」と、やってはいけないことを守る「制限」は相反するように感じるかもしれないが、ここまではしてもいいけど、ここからはしてはいけないという「制限」は、子どもに責任感を身につけさせることになる。
自律性を損なわずに制限を守れるようになる親のかかわり方3要素
- まずやりたくない気持ちに共感し、その気持ちを認める。
- なぜそのことが大切なのか、合理的な理由を説明する。
- 圧力を最小限にした言い方や質問の仕方で伝え、選択の余地(自己決定)を与える。
やることは決まっていても、やり方や時間を選択させることも含む。
親のかかわり方の具体例
子どもが平日学校から帰るとずっとゲームをしている場合
友達とゲームをするのが楽しいのはわかる(共感)。
でもあなたはまだ中学生で、これからいろいろなことを学んでいかなければならないから、勉強もして欲しい(説明)。
どうすればいいか考えてね(自己決定)。
自分で決めれば責任感が生まれる
子どもは自分で決めたら、責任をもって守る。自分で決めさせないで責任だけ負わせようとしても難しい。
子どもに決定の機会を与えると、次の効果がある。
- 人間として尊重されたと感じる。
- やらされていないので、内発的モチベーション(興味などの楽しみ)が高まる。
- 自分で決めたことの権限を感じ、責任感が芽生える。
子どもがやりたくないことをやらせる方法を知って
子どもが、自律性を損なわずに制限を守れるようになるよう努めようと思いました。