経済評論家である勝間和代さんの著書「勝間式ロジカル不老長寿」を読みました。
「勝間式ロジカル不老長寿」とは
長生きリスクと真正面から向き合い、そのリスクをどうやってマネジメントするかを考えた本です。
「身体的リスク」「金銭的リスク」「社会的リスク」の3つのリスクの対処法が紹介されています。
筆者の伝えたいこと
人生100年時代、これが「長生き」の正解だ!
・糖尿病、認知症を予防する食事術
・老後の資金対策は「ドルコスト平均法」で!
・一生働ける仕事を選ぶ
「勝間式ロジカル不老長寿」から学んだこと
人生100年時代の幸せの条件は次の3つ。
- 身体的リスクを最小限に抑え、はっきりとした頭と健康な身体で過ごす自由を持つこと
- 金銭的リスクを抑え、一生の間、フロー収入の範囲で暮らせる自由を持つこと
- 社会的リスクを抑え、家族や友達、そして社会と円満な関係を保ち、孤独にならないこと。
身体的リスクの対処法
身体的リスクが、最もリスクマネジメントの優先順位が高い。
身体的リスクを軽減する食事
- 過食をしない、腹八分目を心がける
- 空腹の時間を楽しむ
- プラントベース・ホールフードを中心として、白い炭水化物とバーコード食品を原則として避ける
身体的リスクを軽減する運動
運動をすると、インスリンの感受性が高まり、糖尿病のリスクを減らすことができるというエビデンスがある。
運動は無理矢理やらされていても長続きしない。自分が楽しく続けられるものを探すことがよい。
睡眠ファーストの生活が長生きリスクを回避する
睡眠をしっかりととることが万病の万能薬となり、老化から認知症まで、多くの病気を防ぐことがわかっている。
歯と口の健康が長生きリスクを回避する
歯周病を防ぐことは全身の免疫力を高く保つことにもつながっている。
認知症を予防するには、口の中の健康も重要。
金銭的リスクの対処法
年金生活の最大のリスクは、アップサイド・ポテンシャル(上昇余地)が一切ないこと。
社会に貢献しながら収入を得続けることこそが、身体的、金銭的、社会的リスクのすべてを一度に補える。
金銭的リスクのコントロールは、「ドルコスト平均法」で解決
投資先としておすすめなのは「世界株式インデックス」と「不動産投資信託インデックス」。
若いうちから収入の2割ぐらいを「ドルコスト」といわれる、毎月定額を積み立てる方法で天引きして、世界株式インデックスや先進国不動産投資信託インデックス、日本の不動産投資信託インデックスに、「ドルコスト平均法」で積み立てれば、数千万円から億円単位の資産が積み上がっていく。
金融資産だけでなく、自分自身の市場価値も重要。
労働市場での自分自身の価値も重要。
労働市場において、オンリーワンの存在になれば、どんどん収入は上がっていく。
十分にお金を稼ぐスキルがあれば、実は金融資産は大していらない。
ロールモデルを持つ
自分と同じようなスキル・セットを持っている人をよく観察して、死ぬまで元気に働いて社会貢献ができ、収入を得ている人のロールモデルを探して、そこからヒントを得るようにするといい。
心の余裕はお金が作る
心の余裕というのは非常にシンプルで、健康とお金に不安がない時にしか生まれない。
いかに金銭的な余裕を持つかが、老後の不安を解消するカギ。
社会的リスクの対処法
一生働ける仕事を選ぶ
30~50代の方々は、いったい自分が50~60代半ば以降、どのような仕事形態であれば、一生、仕事をしていくことができるか、ということを人生の最重要テーマとして設定してもらいたい。
家族やパートナー、友人との関係を良好に
誰かと一緒に暮らす際のポイントは、自分の生き方を押し付けないこと。他人に自分の生き方を合わせるように強要するのはわがまま。
自分のことは自分で面倒を見る
男女問わず、自分のことは自分で面倒を見ることができて、死ぬまで1人暮らしをするというのは一つの理想。
介護施設に入るだけの蓄えをする
介護を必要とするような状態となって、子どもに迷惑をかけるのは嫌。
介護施設に入るには、なんと言ってもお金が必要になる。
介護施設に入るための費用は、しっかりとドルコスト平均法で貯めておく。
自分を頼りにする存在を持つ
「この人のように歳をとっていきたい」「この人であれば一緒にいたい、もっともっと話を聞いていたい」そういう風に思ってもらえるような人物になる。
「勝間式ロジカル不老長寿」を読んで
「身体的リスク」「金銭的リスク」「社会的リスク」の3つのリスクへの対処が必要なことがわかりました。
食事に気をつけ、適度な運動もし、はっきりとした頭と健康な身体で過ごせるお年寄りになりたいと思います。そして、ドルコスト平均法で、介護施設に入る費用を自分で用意する必要があると感じました。魅力的なお年寄りになれるよう、内面の磨くため、自己啓発にも励みたいと思います。一生続けられる仕事が見つかるといいですね。