望月俊孝さんの著書「何歳からでも結果が出る 本当の勉強法」を読みました。
「何歳からでも結果が出る 本当の勉強法」とは
以下の5つを教えてくれる本です。
- 勉強を始めるときの「迷い」を断ち切る方法
- 学習目標を定め、計画をつくる方法
- 記憶力アップを中心に具体的な勉強スキル
- あなた自身で、あなたの勉強を適切に評価する方法
- あなたの勉強をさらに改善する方法
筆者の伝えたいメッセージ
学び方を変えると、人生は何歳からでも逆転できる
「何歳からでも結果が出る 本当の勉強法」から学んだこと
学習目標を定め、計画をつくる
試験を突破する人は、「一夜漬け」の真逆である
<脳にもっとも優しい勉強法>
- 短期間集中ではなく、「毎日少しずつ」。できるだけ学習量を分散する。
- 徹夜はせず、十分な睡眠を取る。
勉強時間で大切なのは、「開始時刻」を守ること
本気で勉強に没頭する「本気モード」の第一歩は、毎日の「勉強を開始する時刻」をきちんと守ること。
強い習慣が定着しやすい人は「時間的一貫性」がある。
学習量の目安は、毎日しっかりと作っておく
単純な割り算で構わないので、使用する教材を勉強できる日数で割って、毎日の学習目安の分量を出してみましょう。
「期限」が、あなたの能力を覚醒させてくれる
期限を設けることで、「ゾーン」に入りやすくなる。
「ゾーン」とは、完全な集中・忘我の状態で、自己ベスト以上のパフォーマンスが期待できるもの。
「具体的な目標を念頭において、その課題を達成するために何をすべきかを明確にすること」で、ゾーンに入りやすくなる。
勉強は、スキマ時間で積み重ねた方が効果的
短時間で頻繁な学習セッションは、長時間で頻度の少ないセッションよりずっと効果が高い。
何歳からでも結果が出る一生モノのインプット術
究極の記憶術
「思い出しテスト:覚えたい内容を一読したら、何も見ずに覚えたことを紙に書き出す。そのあと内容を照らし合わせる。」
自分で「思い出しテスト」をすることで、正確で深い知識を長く大量に蓄えることができる。
イラストの力を借りて覚えよう
× 文字だけの参考書
〇イラストや図解入りの参考書
文字だけだと定着しづらい。
ビジュアルがあると、記憶に残る。
更に、自分でも文字を書くだけではなく、イラストを描いて覚えると良い。
睡眠時間を学習時間でサンドしよう
睡眠時間を学習時間でサンドした方が、活動時間をサンドした時よりも、6か月後も高い記憶力を保つことができる。
<おすすめの学習スタイル2つ>
- 寝る前に記憶作業をおこない、翌朝起きたらすぐにそれを復習する
- 一度記憶したあと、ミニ睡眠を取り、そのあと再び覚え直す
”ごちゃまぜ勉強法”のススメ
1日目 現代文
2日目 英語
3日目 世界史
上記のように1日1科目勉強するよりも、
1日目 現代文+英語+世界史+古文…
といったように、短い時間で科目を変えて、1日数科目勉強するほうが良い。
講義メモは、手書きでおこなう
手書きでメモすることは「記憶するものの準備」ではなく、すでに効果的な記憶をおこなっていると言える。
全体を2回読み直すまでは、蛍光ペンは我慢する
<効果的な蛍光ペンの使い方>
- 学ぶ箇所全体に目を通したあと、すぐに読み直し復習する
- そのあとで、蛍光ペンで重要に思える箇所をマークする
<デザイナーのロアード・エヴァが提唱する分類>
【緑色】集中力を高める色/自然の色であり、重要箇所のマーク全般におすすめ
【黄色】もっとも学び手の注意を引く色/「ここは間違えたくない」という部分におすすめ
【オレンジ】気分を高揚させる色/正解部分の〇をつけるときの色におすすめ
【青色】生産性・思考力を高める色/数字やプログラム言語のマークに最適なほか、スケジュール帳の期限の協調などにおすすめ
自分自身で勉強を適切に評価する
本番までの心構え
3つの問いを自分自身に投げかけよう
- 課題本番の当日に、自分はどんな状態になっている必要があるのか?
- 本番中のもっともキツイのはどんな場面か?
- そのキツイ場面を乗り越えるには、何をトレーニングすればようか?
ベストを尽くすとは、ベストを数値化すること
「ベストを尽くすこと=成果の数値をあと〇%上げること」と具体的に決める。
日々の勉強であれば、たとえば「テキストの巻末問題を90%以上正解にする」や「今日の学習の終わりまでに〇ページ読み込む」などと決めるのがよいでしょう。
苦手分野は個別学習、得意分野は集団クラスで学ぶ
まず独学でうまく習得できた分野は、大人数で学ぶと、ますます磨きがかかる。
逆に、まったく慣れていない苦手な分野は、いきなり大人数のクラスに行くと委縮してしまう恐れがある。
勉強法をさらに改善する
ボーっとしているだけでも偏差値が上がる部屋作り
学習机だけでなく、教材を生活空間まで広げよう。
<例>
- 部屋の壁に重要な単語を書いて貼る
- スマホのホーム画面の背景を「覚えたいこと」にする
- 洗面所の行ったとき、大事な公式が目に入ってくるようにする
勉強に疲れたら、「緑の自然」を
自然を眺めることで、注意を制御する力が回復する。
- 自然を眺める
- 自然の中を散歩する
- 風景写真を40秒ながめる
勉強中は、スマホを別の部屋に置く
「そこにスマホがあるだけで、私たちの認知能力は下がってしまう」
スマホという存在自体が目に入ると、私たちの認知能力は奪われてしまうのです。
集中して学びたい時は、できるだけスマホには別の部屋で休んでもらいましょう。
「何歳からでも結果が出る 本当の勉強法」を読んで
短期間集中ではなく、「毎日少しずつ」。できるだけ学習量を分散する。
短い時間で科目を変えて、1日数科目勉強するほうが良い
この2つを深く心に刻みました。
家庭学習では、毎日少しずつ、複数科目に取り組むようにしたいと思います。
本書には、紹介した以外にもたくさんの勉強法が載っていますので、興味を持たれた方は、一度読んでみてください。
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