出版翻訳者である鹿田昌美さんの著書『「自宅だけ」でここまでできる!子ども英語超自習法』を読みました。
鹿田さんの息子さんは、無理をしない範囲で小さい頃から英語にふれさせ、「がんばらせずに」「教えずに」10歳で英検2級(高校卒業程度のレベル)を取得されたそうです。
鹿田さんが主に使われていたのが、英語の本と朗読CDです。
英語の本と朗読CDの活用法
筆者が実践したこと
朗読CDを使い始めたのは4歳以降。
息子さんのお気に入りは下記の3つ。
- 「Magic School Bus(フリズル先生のマジック・スクールバス)」
- 「Magic Tree House(マジック・ツリー・ハウス)」
- 「ハリーポッターと賢者の石」
小学校高学年の今でも、子守歌のように聞いている。
0~3歳でやったこと
英語の歌のCDを聞かせることに加えて、絵本を見せて、指さしながら読み聞かせ。
4歳からやったこと
「Magic School Bus(フリズル先生のマジック・スクールバス)」を寝る前にざっとみせておいてから、部屋を暗くしてCDで英語の音声だけを聞かせるようにしていた。繰り返し聞かせて、内容が大体わかった頃に、昼間に絵本を見せて、文字を確認するようにした。
5歳からやったこと
「Magic Tree House(マジック・ツリー・ハウス)」の英語の朗読CDを聞かせ始めた。1巻ずつを2~3週間かけて繰り返し聞いて、次の巻をまた2~3週間かけて繰り返し、4巻までいったらまた1巻に戻る、というようにひたすら繰り返して聞いた。
6歳からやったこと
「ハリーポッターと賢者の石」の英語の朗読CDを時々混ぜるようにした。
「児童書+朗読CD」を10年使い続ける秘訣
児童書と朗読CDは使い方をステップアップさせながら、10年でも使い続けられる。
- 最初は、とにかくひたすら音声を聞かせる。この期間を一番長く取る。
- 内容がわかってきたな、と感じたら、音声を聞きながら、聞こえてくる文章を指でなぞりながら読む。⇒音声と文字を合致させる。
- 音声を聞きながらなぞって読むことができたら、今度は音声なしで、文章を目で追いながら指でなぞる。⇒1文の区切りを意識しながら読む。
- 1段落や1ページだけ、などと範囲を決めて、音読してもらう。⇒内容を全体で理解するようになる。
- わからない単語にエンピツで印をつけてもらい、親子で単語の意味を話し合ったり、一緒に辞書で調べたりする。⇒単語に興味を持ち、ていねいに調べる癖をつける。
- 1行だけ、文章を書き写してみる⇒英文字のかたちやスペースの空け方に気を付けながら、英文を書き写せるようになる。
- 1行だけ、文章を覚えて、声に出してみる。⇒覚えた文章を作文や会話に生かせる。
- 範囲を決めて「暗唱」する。⇒物語を自分なりに消化して、表現する。
このように、1冊の児童書とCDがあれば、4技能のすべてに効果が出る使い方ができる。お気に入りの1冊が見つかったら、何度も繰り返し活用しよう。
ただし、以上のことをすべて行わなくてもOK。「嫌がるまで無理をさせない」がポイント。音声だけは長い時間をかけて、しっかり聞かせておこう。
英語の本と朗読CDの活用法を知って
娘のお気に入りの本を1冊探し、朗読CDを聞かせることから始めようと思います。