
橘玲さんの著書「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」を読んでみました。
『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』とは
金融取引の経験のあまりない保守的なひとたち(ほとんどの日本人)に向けて書かれた経済的リスクに対応する方法が書かれた本です。
筆者の伝えたいメッセージ
①日本の財政がたとえ破綻に向かっているとしても、当分は金融資産は普通預金で持っていればよい。
②日本の財政が破綻したとしても、手近にある金融商品だけで資産のかなりの部分を守ることができる。
③たとえ「海外投資」をする必要があるとしても、ネット銀行の外貨預金でじゅうぶんだ。
財政破綻から資産を守るには
第1ステージ(国債価格の下落による金利上昇)
普通預金…簡単で確実。円高ならさらに有利に
第2ステージ(国債下落・円安と物価上昇のスパイラル)
- 日本国債ベアファンド…国債の下落にレバレッジをかけて投資できる
- 貨預金、外貨MMF…円安で為替差益を狙うなら手数料の安いものを探そう
- 物価連動国債…インフレヘッジに最適。ファンドを利用して投資
最終ステージ(日本国が国債のデフォルトを宣告。国家破綻)
- 海外銀行の外貨預金…海外金融機関は金融制度と信用格付で選ぼう
- 日本国債ベアETF…究極の「国家破産対策」金融商品
『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』を読んで
今日明日国家破産が起きるわけではないので、焦って資産運用に手を出して失敗することは避けたいと思います。
今の私にできる最大の「国家破産」対策は、どのような環境になっても仕事をしてお金を稼ぐことのできる人的資本をつくっていくことであると身を引き締めます。