現役のの公立小学校教諭である杉渕鐵良さんの著書「小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる本物の家庭学習」を読みました。
「小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる本物の家庭学習」とは
学力を本当に上げる家庭学習の方法が紹介されている本です。
算数、国語、理科、社会それぞれの詳しい家庭学習の方法が紹介されています。
筆者が伝えたいメッセージ
「学校で学ぶ→家で反復」のサイクルが最強
「小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる本物の家庭学習」から学んだこと
習得するまで何十回でもくり返す
勉強は、何度もくり返すことで身に付きます。勉強は「やった回数」で決まると言ってもいいでしょう。
「できない」というのは、「ふれている回数が少ない」ということです。
何度繰り返せば学習内容が定着するかは、子どもによって違います。
本当に大切なのは、習得するまで何十回でもくり返すということです。
漢字と計算だけ、とにかく毎日やる
家庭学習として、計算と漢字の書き取り(低学年なら、ひらがなとカタカナも)を主にしましょう。
計算と漢字をマスターするには、何度もくり返すことです。
授業は先に進んでも、家では同じ問題を何回も練習
例えば、かけ算の筆算を習ったとします。
学校では、その単元が終われば次に行ってしまいます。けれども、子どもは十分に習得できているとは限りません。
そこで、家では、習得するまでかけ算の筆算の問題を毎日解くのです。
前学期、前学年の復習も定期的におりまぜて
以前に習ったことも随時復習するのが大切です。知識は使わなければ、どんどん忘れてしまいます。
九九に入っても、週に1回はたし算やひき算の練習もする。そうすれば忘れずに済みます。
あるいは、1回の勉強にたし算を3問、ひき算を3問、かけ算を3問と、それぞれ数問ずつやるのもいいでしょう。
漢字も同様です。現在3年生でも、2年生さらには1年生の漢字を時に練習し直します。夏休み頃に全学年の書き取りをさせてみると、書けない漢字がある子はたくさんいます。
使わなければ忘れるのが普通です。時々復習することが欠かせません。
この時、学年ごと、あるいは学期ごとに習う漢字がまとまったプリントを使うのがおすすめです。
よくばらない。最初は1日1分から
最初はプリント1枚でいいので、毎日くり返す。
家庭学習が習慣になったら、だんだん増やしていけばいい。
難しい問題をやらせたいなら、子どもが解ける問題に混ぜ込んでやらせるのがいい。
子どもの様子を見て、じっくり時間をかけて問題の難易度を上げていくこと。
定着の鉄則は、「短く、何度も、長期間」です。「できる」問題を毎日積み重ねて、自信と土台を作りましょう。
また、「細切れにする」のは、飽きずに勉強させるのに、とても大切なテックニックです。
集中できない時は、計算3問を解いたら、漢字を2文字練習して、また計算に戻る……というように、ひとつひとつを短く刻んでやらせれば、集中が途切れず、スピーディーに終わるでしょう。
勉強時間も、朝5分、学校から帰ってきて5分、夕食後に5分……などと細切れにするのもおすすめです。
<勉強を毎日続けるポイント>
- 量は少なく、1日1問から
- 問題は簡単に
- 勉強時間を細切れにする
- 休日も、1問でもやる
「小学校教師だからわかる 子どもの学力が驚くほど上がる本物の家庭学習」を読んで
計算と漢字の書き取りを毎日の習慣にします。
最近、以前習った漢字を忘れていると感じることがあったので、前学期・全学年の漢字の復習も時々行いたいと思います。
ひとつの漢字の練習を10回ずつ練習するより、16個の漢字を1回ずつ練習する方が、飽きないし、まんべんなく学習でき、ずっと定着すると知り、前学期・全学年の漢字の復習は1回ずつ練習して、思い出してもらうようにしようと思いました。
最近、九九が始まりましたが、定着するまで何度も勉強し、時々たし算やひき算の復習もしっかりさせたいと思います。
本書には、算数、国語、理科、社会それぞれの詳しい家庭学習の方法も紹介されていますので、興味を持たれた方は、是非1度読んでみてください。